身体を見直すコラム

マッサージで楽になるのに、肩こりがすぐ戻る理由

2026年05月12日 16:15

はじめに

「マッサージを受けると楽になる」
「整骨院に行くと、その日は軽くなる」
「でも数日すると、また肩が重くなる」

このような経験はありませんか。

肩こりで悩んでいる方の中には、何度もマッサージや整骨院に通ってきた方がいます。


その場では楽になる。
けれど、しばらくするとまた戻る。

この繰り返しが続くと、

「もっと強く揉んでもらった方がいいのかな」
「通う回数が足りないのかな」

と思う方もいるかもしれません。


ただ、臨床で見ていると、肩こりがすぐ戻る場合、問題は単に「揉み方」や「回数」だけではないことが多いです。

マッサージで楽になること自体は悪くありません

まず、マッサージで楽になること自体が悪いわけではありません。

筋肉がこわばっている時に、ほぐしてもらうと軽く感じる。これは自然な反応です。


疲れが強い時、緊張が続いた時、とにかく今つらい時。そういう場面で、マッサージや整骨院の施術が助けになることはあります。

ただし、問題はその後です。


毎回その場では楽になるのに、また同じように肩が重くなる。そうであれば、そろそろ見直すべきなのは「肩の硬さ」だけではないかもしれません。

戻る肩こりは「肩だけ」の問題ではない

肩こりというと、どうしても肩そのものを見たくなります。もちろん、肩まわりの筋肉が硬くなっていることはあります。
僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋や肩甲骨周囲の筋肉が緊張している方も多いです。

ただ、ここで見落とされやすいのは、

なぜ、そこにばかり負担が集まるのか

という視点です。


たとえば、スマホやパソコンを見る時間が長いと、頭が前に出やすくなります。頭が前に出ると、首や肩はそれを支えるために働き続けます。

本人は座っているだけのつもりでも、肩はずっと仕事をしている状態です。(僕はたまに生きているだけで肩こりになりますねとか言います。)

この状態で肩だけを揉んでも、普段の姿勢や身体の使い方が変わらなければ、また同じ場所に負担が戻ってきます。

呼吸が浅いと、肩は休みにくくなる

肩こりが戻りやすい方を見ていると、呼吸が浅くなっていることがあります。

本来であれば、胸郭や横隔膜、体幹まわりがうまく働いて、呼吸を支えています。
ところが、姿勢が崩れていたり、身体が緊張していたりすると、首や肩まわりの筋肉で呼吸を助けようとすることがあります。

すると肩は、姿勢を支える仕事に加えて、呼吸を助ける仕事まで背負うことになります。(超ブラック労働です。)


この状態の方に「肩の力を抜いてください」と言われても抜けるわけがないし、深呼吸をしようとすると、胸や首に力が入ってしまいます。
さらに寝る前になっても、身体が休むことができずに緩むことができない。

このような症状がある方は、単に肩を揉むだけでは戻りやすいかもしれません。

肩こりというより、身体全体が力を抜きにくい状態になっている可能性があります。

足や骨盤の問題が、肩に出ることもある

少し意外かもしれませんが、肩こりを見る時に、足や骨盤の状態が関係することもあります。

たとえば、

・足首が硬い
・足の裏でうまく支えられない
・片足に体重をかけるクセがある
・歩く時に左右差が大きい


こうした状態があると、立ち方や歩き方が崩れます。
その崩れを、腰、背中、首、肩で補っていることがあります。

捻挫を繰り返した結果、足元の不安定さを、上半身の力みでごまかしている方もいます。

ここは臨床でしばしば見かける例です。

肩だけを揉んでも戻る方は、肩以外の場所で負担を作っている可能性があります。

肩まわりは「揉めば流れる」だけではない

肩には、筋肉だけでなく、腱、筋膜、関節まわりの組織、神経の通り道など、いろいろな組織が集まっています。

もともと循環させることに対し、血管の構造などの面から流しにくいような特徴があり、そこに長時間の緊張や同じ姿勢が重なると、回復しにくい状況を強めてしまいます。

だから、強く揉めばいい、長く揉めばいい、という話ではありません。

大事なのは、どこに負担が残っていて、なぜそこへ負担が集まるのかを見極めることです。

木村治療院では、表面を流すような施術ではなく、身体の奥にある筋肉の状態まで確認する深層筋治療を入口にしています。

木村治療院では、肩だけを見て終わりにしません

木村治療院では、肩こりを見る時に、肩だけを揉んで終わりにはしません。

もちろん、つらさが出ている肩まわりは確認します。その上で、姿勢、呼吸、身体の使い方まで確認します。


・なぜ肩に負担が集まっているのか
・首や背中、肋骨まわりの動きはどうなっているのか
・呼吸をする時に、肩や首が頑張りすぎていないか
・足元や骨盤の使い方が、上半身に負担をかけていないか


こうした部分を見ながら、必要な施術を組み立てます。

施術内容や料金については、メニュー・料金表をご確認ください。

目的は、その場で楽になることだけではありません。
自分の身体を理解し、肩こりを繰り返しにくい身体の使い方につなげることです。

実際に来院された方の感想は、お客様の声にも掲載しています。来院前の判断材料としてご覧ください。

その場しのぎで終わらせたくない方へ

木村治療院では、回数券の販売や強い来院誘導は行いません。

原則として月1回を基本に、状態に応じて必要な頻度だけをご提案します。
つらさが強い時期や、身体の使い方を整える初期段階では、少し間隔を詰めた方がよい場合もあります。

ただし、目的は通い続けてもらうことではありません。

自分の身体を理解し、自分で整えられる状態に近づけていくことを大切にしています。


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